2018年08月12日

■2018アジア大会 中国代表紹介・展望など

■2018アジア大会 中国代表紹介・展望など

・組み分け ちょっと厳しい

元々の組み分けはイラク、シリア、東ティモールと同組。その後イラクが年齢詐称問題に関連して事態&忘れられていたUAEの追加でチームは交換も、どちらもほぼ同格の強敵。
シリアはW杯最終予選でA代表が辛酸舐めた記憶があたらしく、U23は3月にホームで対戦し1-1で分けているが、この2チームは同格かそれ以上と言える。連敗してGL敗退という最悪のシナリオも充分ありうる。


・本気度 OAはいないけど、U23レベルではベストメンバー

噂された顔駿凌、于大宝といったA代表主力級のオーバーエイジ参戦は無く、純粋なU23(1995年生まれ以降)のチーム。
年初自国開催のU23アジアカップのメンバーが主体。
ただ中国は過去のアジア大会では日本同様に五輪を見据えてU21(1997年-)を出すのが慣例であったが、今大会ではU23となった。
唯一の欧州組であるFW張玉寧(ADOデンハーグ)を含めて、ケ涵文(広州恒大)韋世豪(北京国安)劉奕鳴(天津権健)陳彬彬(上海上港)何超(長春亜泰)黄紫昌(江蘇蘇寧)高准翼(河北華夏)と
7人がリッピ政権下でA代表経験あり。張玉寧、ケ涵文はW杯最終予選も経験している。後述するU23枠の関連もあり、殆どの選手が所属クラブである程度の出番を得ている選手である。
U23レベルではベストの布陣を揃えている。

・・・・ご承知の通り昨年から国内リーグでU23枠を新設し、【強制的に】出番が与えられている世代。
元々は1試合で「外国人選手起用数=
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2018年08月06日

2018中超前半戦総括

■中超前半戦の総括

30節中16節を消化した時点で、中超前半戦を総括
(厳密には13節上海上港VS広州恒大が延期になっており、両チームは1試合消化少ない)

・順位表


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・優勝争い

北京国安が首位で折り返し、開幕戦で山東魯能に0-3で敗れたが以降は無敗。
ロジャー・シュミット(Roger Schmidt)監督2年目、元々タレントはいたがビジャレアルからアフリカ人歴代移籍金最高額で加入したコンゴDR代表バカンブ(Cédric Bakambu)10試合連続ゴール、彼に依存するわけでなくジョナタン・ソリアーノ(Jonathan Soriano)が8得点、ラスパルマスから獲得したジョナタン・ビエラ(Jonathan Viera)や大黒柱のロシアW杯ブラジル代表レナト・アウグスト(Renato Augusto)も攻守に存在感を示している。
中国人選手もキャプテンの于大宝(Yu Dabao)張稀哲(Zhang Xizhe) 韋世豪(Wei Shihao)ら代表クラスに、21歳で正GKに定着した郭全博 (Guo Quanbo)と戦力も充分。平均年齢が高めな不安があるが、カップ戦でもベスト4に勝ち残っており、2009年以来のタイトル獲得が期待されている。

2位は山東魯能、昨年限りでフェリックス・マガトが退任し、後任にクラブOBの李霄鹏(Li Xiaopeng)就任と聞いて多くの人が不安視したが、02日韓W杯出場したレジェンドは少ない監督経験にも関わらず想像以上の健闘を見せている。
元ブラジル代表タルデッリ(Diego Tardelli )ジウ(Gil)、元イタリア代表ペッレ(Graziano Pellè)といった外国人選手の功績もあるが、下部組織出身者含めU23の若手選手を積極的に起用した点も特筆に値する。


上海上港は1試合未消化で3位につけているが、春先に無双→夏場が近づき主力の負傷やメンバー固定の疲弊で調子を落とす例年通りの失速パターンで既にACL、カップ戦で敗退。2位とはいえ例年以上に風当たりは厳しい。フッキ(Hulk)、オスカル(Oscar)ら一部主力への依存が大きい。W杯休暇後に監督ペレイラ(Vítor Pereira)は漸くローテーションを開始したところ、2試合9得点と春先の勢いを取り戻した。悲願の初タイトルへの可能性は充分残されている。

王者広州恒大も1試合未消化で4位、序盤戦は取りこぼしが相次ぎ、上層部が本気で怒った夏の補強でまたも周囲を驚かせた。
まずはベシクタシュからアンデルソン・タリスカ(Anderson Talisca)を獲得、西欧ビッグクラブ移籍も噂されたブラジル人は加入初戦でハットトリック達成するなどただものじゃない感じを出している。
またバルセロナに放出したパウリーニョの穴を、その当人をバルサから買い戻して埋めるという辣腕。勿論彼の能力に疑問の余地はないが、「2020年までに外国人ゼロ、育成に力を入れる」公約に反した大物外国人のやり方、かつ折角高額でバルセロナに売却した30歳をさらに高額(と言われている)で買い戻す決断は経済面でも、チーム設計の面でも残念に思う。これで勝てても先に何が残るのだろうか。

なお開幕時点で筆者が優勝候補に推した河北華夏は11位に低迷、マスチェラーノ(Javier Mascherano)を獲得したものの、前監督ペジェグリーニ(Manuel Pellegrini)は守備的采配が多く、攻撃の大半をラベッシ(Ezequiel Lavezzi)に依存しCFタイプを起用しなかった点等批判される。またエルナネス(Ernanes)、ジェルビーニョ(Gervinho)といったアタッカーのパフォーマンスも期待以下。既にウェールズをEURO4強に導いたコールマン (Chris Coleman)に交代したがまだ改善の兆しは見えない。マスチェラーノをACLで見られる日は来るのだろうか

開幕前の大型補強で話題になった大連一方だが、選手を急激に入れ替えたこともあり長く降格圏に低迷するが、広州恒大相手に初勝利をあげるなどはまれば強い感はあり。途中就任したベルント・シュスター監督のもと、ベルギー代表カラスコらも馴染んて来ており、調子をあげてくれるとよいが。


・得点ランク

例年通り上位は武磊+外国人選手という構成。その中で武磊(Wu Lei)は今季クラブでCF起用が増え、序盤に固め取りしたこともあり13得点で首位に。2007年の李金羽(Li Jinyu)以来の国産得点王の期待がかかる。
同率首位の昨年得点王&リーグMVPのザハウィ(Eran Zahavi)、バカンブ、W杯ナイジェリア代表イガロ(Odion Ighalo)といった強力外国人アタッカーが背後につけており、調子を落とすとあっという間においていかれてしまうだろう。


・VAR
今季からVARが導入され、毎節の風物詩になっている。勿論助けになっている部分も多いが、VARを見るかどうかがそもそも主審の判断であり、先日の天津泰達0-3広州恒大戦のようにVARを見ても誤審をするケースもある。所詮人間がやることでありVAR導入しても完璧になるわけではないようだ。

・移籍市場
夏の移籍市場では先の広州恒大(パウリーニョ&タリスカ)くらいで、近年の移籍金抑制の流れからか大物獲得は大人しめで、むしろパウリーニョであったり上海申花のデンバ・バ(Demba Ba,2年ぶり復帰)、大連一方のリアスコス(Duvier Riascos 2010年上海申花で得点王)河南建業のイヴォ(Ivo,2年ぶり復帰)といった「帰還組」が目立った。

執筆時点で話題になっているのは、天津権健のヴィツェル(Axel Witsel)退団騒動。最終的にどうなるかは不明だが、この件については中国と欧州の移籍制度や文化の違いが見て取れる。
欧州は9月頭まで移籍市場でにぎわうのに対して、中超は7月半ばで移籍市場クローズしており、以降新規獲得はできない。昨年のパウリーニョもこの時期の売却であり、ACL控える権健にとっても今ヴィツェルが抜けると来期まで代役の外国人選手補強ができない。
よって当然売却は拒否すると思われるが、次の問題は違約金の存在。一説ではヴィツェルの違約金は2000万€とそれほど高くないためドルトムントが手出ししたと言われている。
「違約金払えばいいだろう」と「払ってもクラブの同意が必要」というところの議論と思われるが、中国の移籍市場・契約形態は欧州等に比べてクラブが強く選手が弱い。
かつて任航(Ren Hang)が江蘇蘇寧から河北華夏に移籍する際、江蘇との契約更新しなかったために最後の半年間クラブは任を飼い殺しにした。結局河北に加入したが、フリーにもかかわらず江蘇は河北から「補償金」という名目で大金を得た。
同様の例は枚挙に暇がなく、この国で契約満了→フリー移籍が自由にできない。いわばボスマン判決以前の前近代的な状態であり、これによって出番をなくしキャリアを終える選手もいるだろう。今回の件を機にこうした制度面も進化していってほしい。






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2018年06月04日

■対ミャンマー、タイ2連戦 鄭智通算100キャップ

■ミャンマー、タイ 2連戦

5/26 @南京 中国1-0ミャンマー 武磊41

12-顔駿凌;20-張呈棟、5-張琳芃、4-于洋、21-于海(61’ 3-王燊超);29-趙旭日(81’ 24-邓涵文)、10-鄭智(C)(71’ 17-范暁冬)、15-呉曦(61’ 11-韦世豪);14-黄紫昌(76’ 19-陈彬彬)、9-肖智(61’ 28-池忠国)、7-武磊;

元々ヨルダンと対戦予定だったが、諸事情で直前にミャンマーへ対戦相手変更に。
こ臭いこAマッチ7試合ぶり白星も、前半41分CKから武磊(Wu Lei)が詰めた1得点に終わり、格下相手に大いに不満な内容。
今季江蘇蘇寧でデビュー、ブレイクする1997年生まれのFW黄紫昌(Huang Zichang)が代表デビューも、
何度かあった決定機逃し初ゴールはお預けに。

鄭智(Zheng Zhi)はW杯最終予選以来の復帰、この試合が代表Aマッチ99試合目。

また途中出場した王燊超がネックレスをつけたまま出場、外したが批判され、その後本人はSNS上で謝罪をした
王燊超neckless.jpg


6/2 @バンコク タイ0-2中国 武磊34,74

12-顔駿凌;20-張呈棟、5-張琳芃、4-于洋、21-于海;15-呉曦(78’ 2-劉奕鸣)、10-鄭智(C)、30-朴成(60’ 13-何超);7-武磊(90+1’ 19-陳彬彬)、9-肖智、14-黄紫昌(46’ 17-范暁冬)

アジアカップで対戦するフィリピン対策も兼ねてタイと。親善試合は殆どホーム開催だったのでアウェイでの親善試合は2013年以来5年ぶり。アウェイでチャナティップ(札幌)ティーラシン(広島)ら擁するアジア最終予選進出国のタイに苦戦が予想されたが、武磊の2得点に判定にも恵まれ(PK取られておかしくないシーンが何度か)2-0で勝利。
武磊は意外にも代表では初の1試合複数得点、2試合3得点。これを機にクラブ同様代表でも得点量産して欲しいもの。
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タイ戦でキャプテン・鄭智が国際Aマッチ通算100キャップを達成,歴代4位に。(1位李瑋峰112、2位郝海東107、3位范志毅106)
1980年生まれ、2002年深圳健力宝での活躍でリーグMVP、同年末に代表デビュー。
以降深圳、山東、広州恒大全てで国内リーグ制覇を経験。07年から10年にはチャールトン・アスレチック、セルティックに在籍。帰国後は広州恒大のキャプテンとしてリーグ7連覇、ACL制覇2回、2013年にはAFC年間最優秀選手に選出されている。
間違いなく2000年以降の中国有数の選手だが、代表での栄光に恵まれなかったのは不運。日韓W杯後に選出され、04年アジアカップは決勝で日本に敗退し、以降W杯予選・アジアカップなど主要大会で敗退を重ねた。北京五輪ではベルギー戦で一発退場、国際的には06年フランス戦でジブリル・シセと交差しシセが負傷したことで、「シセの足折った男」と認識され(実際はそんなことはない)ネガティブなイメージも多かった。
2度の高洪波時代は若返りを鑑みて代表から排除されたのも、なにか要因はあるかもしれない。

38歳にして現代表監督マルチェロ・リッピが全幅の信頼をおくのは、広州恒大時代の関係もあるだろうが、彼の能力経験を表している。一方でまだ彼に頼らねばならない現状に危機感を抱かざるを得ない。

2019年アジアカップが恐らく最後の国際大会になるだろう。彼のキャリアに相応しい結果を勝ち得ることを期待したい。
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