2016年02月14日

2016ACL出場チーム紹介 広州恒大&江蘇蘇寧

2016ACL 中超チーム紹介

■広州恒大淘宝 Guangzhou Evergrande Taobao(リーグ戦1位)

・概要
かなり認識されたと思うが、広州の中堅クラブの運命変わったのは2010年の恒大グループによる買収。前年の八百長疑惑で降格していたが、即昇格後2011年から5連覇を達成。
ACL優勝2回&CWCベスト4も2回。その資金力で監督、選手ともに買漁ることでも名を挙げた。
一方個人的には中国プロサッカーをマネーゲーム化させ、移籍金、ボーナス、年俸など高騰させたのは恒大の功罪と思う。

・ACL戦績
2012年から5年連続5回目。過去4回全てGL首位通過&ベスト8以上&優勝2回。目標というか優勝以外は全て失敗。

・外国人選手
FW RicardoGoular(ブラジル)
2014年ブラジル全国選手権MVPは、開幕前その小太りな体型から懐疑論があった。しかしリーグMVP&得点ランク2位、ACL得点王&MVPに。
ブラジル人でイメージされるような突出した武器でなく、正確無比なパス、シュートで実力示した。

MF Paulinho(ブラジル)
スコラリのセレソン監督時代の主力で昨夏トットナムから加入したボランチ。
特に強敵相手で存在感が増し、献身的守備から鋭い得点センスまで獅子奮迅の活躍。

FW Alan(ブラジル)
14/15EL得点王だが、昨年ACL第2節の前日に負傷し1年棒に振り未だ公式戦出場2試合のみ。今年実質デビューシーズンであり期待。ただジャクソン・マルティネスの加入でACLメンバー入りは微妙か

DF KimYonggwon(韓国)
2012年大宮から加入以来5年目迎え、韓国代表でも中軸に定着しアジア屈指のCBに。プレミア行きの話もあったが契約延長したためまだ広州に残りそう。昨季は怪我で半分欠場し梅方が台頭したが、ベストコンディションなら不動の存在。たまにボランチ起用されるなど起用なところも。

FW Jackson Martinez(コロンビア)
アトレティコ・マドリードでは本領発揮できずも、ポルト時代やコロンビア代表での活躍から説明不要の大物ストライカー。エウケソンの9番引き継いだ。
個人的にはバリオス臭いがするが、、「J馬」の活躍を期待。

・監督 Luiz Felipe Scolari(ブラジル)
説明不要。ブラジル代表として2002W杯優勝、チェルシー、ポルトガル代表も率いた。昨年夏に就任後25試合無敗で国内&アジア制覇。特筆すべきは交代の速さ、負傷も含め7割の試合でHTか前半のうちに選手交代をしている。
リードした試合でも気を緩めず必死に指示や修正を繰返す。

・移籍市場
今年は大型補強ないのかと思った矢先に、ジャクソン・マルティネスを4200万ユーロで獲得。アランとのポジション争いは熾烈。
U23代表のMF徐新(Xu Xin ←アトレティコB)MF李源一(LiYuanyi ←レイショエス)DF韓鵬飛(HanPengfei←CD Mafra)を獲得。富力から2ndGKに劉殿座(Liu Dianzuo)を5000万元で獲得。「全員中国人のチームにする」計画への布石であるが、中国人選手の移籍金がインフレ化したため、安くて有望な欧州組に目を向けざるを得なかった側面もある。
むしろ放出が目立った。エウケソンを上海上港へ売却した他にも、買収前からの生き残りで長年控えGK務めた李帥(→申花)MF趙旭日(→天津権健)といった出番減った功労者を放出。ロビーニョも予定通り退団。

・予想フォーメーション
---------------Martinez(Alan)--------------
鄭龍-----------Goulart---------黄博文(郜林)
-----------鄭智--------Paulinho------------
      (徐新、李源一、廖力生)
李学鵬−KimYonggwon--馮瀟霆--張琳芃
(劉健)--------------(梅方)-----------(劉健,王上源)    
-------------------曽誠(劉殿座)--------------
サイドバックが薄い、CWCで大怪我の邹正が戻るまで本職の控え不在で
中盤かCB梅方がカバーすることになりそう。





■江蘇蘇寧 Jiangsu Suning (足協杯優勝)

・概要
元々「江蘇舜天」だったが2015年末に中国家電大手の蘇寧易購がスポンサー入り。カップ戦優勝したがリーグ戦は9位と正直中超では中堅クラス。
アジアカップ中国代表6人輩出するなど、自国選手は主力殆どフル代表か年代別経験者と充実している、一方で例年外人が微妙という評判だったが。。

・ACL戦績
出場2回目。前回2013年はGL3位で敗退。ベガルタ仙台に1勝1分と勝ち越したが、FCソウルに連敗したのが痛く、ブリーラムに得失点差で差された。
今回目標はGL突破か。

・外国人選手
FW Alex Teixeira(ブラジル)
シャフタール(ウクライナ)に支払われた5000万ユーロは今冬世界最高額。ウクライナリーグで無双し、先輩にならい西欧へ行くと思いきや。お互いにとって幸せな移籍となることを望む。
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FW Jo(ブラジル)
マンチェスター.シティ、CSKAなどでプレーした元セレソン。2014W杯にも出場したFWだがUAEのAl Shababからの加入。ティシェイラ、ラミレスの陰に隠れた感あるが、相当な大物FW.
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MF Ramirez(ブラジル)
2800万ユーロでチェルシー(イングランド)からやってきた現役セレソン。選手としての実力実績は申し分ないのだが、ボランチは人員充足しており個人的に?な補強だったが、ウイングや2列目起用もあるのかな
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MF Sammir(クロアチア)
ブラジル出身ながらクロアチア国籍取得し2014W杯出場など代表17caps。昨年ヘタフェから加入時「これで代表は諦めざるを得ない」と言った通りその後代表招集はないが、正確な技術と視野で中超屈指のプレーメーカーの評価。
足協杯決勝は途中出場で値千金の決勝点を挙げた。しかしエース格から急に第5外人となり、ACLも登録外濃厚

DF Trent Sainsbury(豪州)
Zwolle(オランダ)から加入したアジア枠CB、2015アジアカップ優勝メンバーで、豪州人CBのイメージと違いスピードがある印象。92年生まれと若いが欧州経験もあり、セントラルコースト時代ACL経験もあり。
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・監督 Dan Petrescu(ルーマニア)
現役時代は代表95capでW杯とEURO2度ずつ出場し、チェルシーなどでプレー。2003年引退後母国で監督キャリアスタート、2015年Târgu Mureș監督就任し初戦のスーパーカップで勝利した翌日に江蘇監督へ。

・移籍市場
6573万ユーロ(2/14時点)をぶっ込み、今冬の主役となった。
ルイス・アドリアーノの破談を忘れそうになる。チェルシーから現役セレソンのMFラミレス(Ramirez)、Al Shabab(UAE)からFWジョー(Jo),そして西欧ビッグクラブとの争いを制してシャフタールからFWティシェイラ(Teixeira)を今冬世界最高額で獲得。江蘇というか蘇寧グループの名を全世界に轟かせた。
アジア枠には豪州のアジア制覇に貢献したセインズベリ(Sainsbury)を獲得。
一方国内選手にも投資、泣き所だったがGKに昨年リーグ最多セーブの顧超(GuChao)を杭州から獲得。移籍金は推定で5000万人民元。前線にも申鑫から楊家威(YangJiawei)杭州から謝鵬飛(XiePengfei)を獲得。

一方サミール以外の外人は全員入替、個々の能力やネームバリューは格段にパワーアップしたが早くコンビネーションを確立したい。FWエスクデロは昨季活躍し支持を得ていたが、「爆買い」の影響で退団は止むを得ず。
生え抜きでキャプテンも務めたFW孫可が天津権健へ去った(移籍は昨年夏に決まっていた)得点数こそ少ないが、その守備面や敢闘精神で長年支えた選手だけに穴を埋められるか。


・予想フォーメーション

--------------------Jo------------------
Teixeira(吉翔)--------------楊家威(謝鵬飛)
------------呉曦----Ramirez(Sammir)
-----------------劉建業
任航------李昂 --------Sainsbury-----周云
-------------------顧超

外人だけでなく中国人選手も代表経験者や実力者揃い、チームが出来上がれば上位陣に伍して優勝争いも狙える。ペトレスク監督の手腕に注目。
posted by ZZ at 21:22| Comment(1) | 中超リーグ・ACL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月06日

2016ACL 出場チーム紹介 上海上港&山東魯能

恒例?のACL出場チーム紹介、まずはプレーオフから参戦の上港と山東をざっとご紹介。
ACL登録外選手は*をつけている。


■上海上港 Shanghai SIPG (リーグ戦2位)


・概要
2005年に元代表監督の徐根宝が私費投じて創設した上海東亜が原点で、中乙(3部)からスタートし2013年に中超昇格。
その後国有の港湾業者である上港グループ(SIPG)が資本参加、昨年はエリクソン監督&コンカ、ギャンらを獲得、2位に躍進。今年は恒大からエウケソンを1700万€で獲得し驚かせた。
すっかり金満化してしまったが、元々育成型クラブ。現所属の武磊、顔駿凌、蔡慧康以外に張琳芃(恒大)など各年代代表を多く排出。昨年孫祥、于海ら獲得するまで中国人は全員アカデミー出身者だった。

・ACL戦績 初出場
例年中国の初出場チームは恒大除き軒並みGL敗退。上港がその壁を破れれば、恒大に次いでアジアで脅威となりうる。

・監督
Sven-Göran Eriksson(スウェーデン)
イングランド代表、ラツィオ、マンチェスターシティなどの監督勤めた世界的名将。2013年に富力へ、2015年上港に引抜かれ初年度から結果を出した。
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・移籍
前述エウケソンを獲得した一方、スウェーデン代表FWヒュセン(TobiasHysen)、元新潟のブラジル人MFダヴィ(Davi)を放出。中国人選手については代表選手が高騰したためかほぼ昨年と変わらないメンバーで臨む。

・外国人
FW アサモア.ギャン(Asamoah Gyan)ガーナ代表
W杯3大会出場、代表キャプテンで同国歴代最多キャップ&得点誇るガーナの英雄。
昨年夏年俸約20億円で加入、まだ本領発揮できていないがアルアイン在籍でアジアサッカーの経験も十分。
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FW エウケソン(Elkeson)ブラジル
恒大時代の活躍は説明不要。上港ではギャンがいるが、ドリブルやチャンスメイクも秀でておりウィングでの起用が予想される。

MF コンカ(Dario Conca)アルゼンチン
エウケソン同様に恒大時代の活躍で説明不要。恒大時代以上の待遇で中国に戻り、相変わらずの実力を示した。ただ今年で33歳になるのと、この背番号10を封じられた時に機能しなくなるのが懸念。
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DF キム.ジュヨン(Kim Ju-young[金周榮])韓国代表
2015アジアカップ出場したCB、FCソウル時代にACLの経験豊富。加入1年目は怪我で欠場多く、今季に期待。

*FW クアッシ(Jean Evrard Kouassi)コートジボワール
昨年クロアチアのHadjukSplitから加入した1994年生まれのFW.ACL登録外濃厚だが、クラブは将来に期待しての若手枠。U-17W杯出場歴あり。

・その他注目選手
武磊(Wu Lei) 生抜きでチームのシンボル。「中国のマラドーナ」といわれるが個人的には「中国の香川」。欧州行きも噂されるが、あとは代表で結果を残したい。2列目ながら2部時代から6年連続リーグ戦2桁得点。昨年も14得点でチーム得点王&3年連続中国人得点王。

孫祥(Sun Xiang)
1981生まれのSBはPSV時代に中国人初の欧州CL出場果たし、恒大の栄光に貢献した。
故郷上海に戻るため2015年に加入、即キャプテンとなったのも納得。

−−−−−−Gyan−−−−−−−
Elkeson−−Conca−−−武磊
 -------于海-------蔡慧康--------
孫祥--KimJuyoung--石柯--王燊超
--------------顔駿凌




■山東魯能 Shandong Luneng (リーグ戦3位)

・概要
スポンサーの魯能グループは電力会社、不動産会社などを擁するコングロマリット。割と伝統あるクラブで、バブル前から実力を維持している。育成組織の充実度は中国随一で、リザーブリーグは2010年から6連覇中。下部組織という土台の強さが、バブル前と変わらない力を維持できている要因か。
1999年以降優勝4度誇るが最後の優勝は2010年、恒大登場以降なく妥当恒大とアジアで実績残すことが史上命題。
かつては元磐田のジブコビッチら東欧路線だったが、金満化以降はブラジル大好きに。例年外人選手がパッとしないのが悩みだが、今年のメンツはもう言い訳できない。
金は出すが、上述の通りちゃんと育成にも投資しており、なぜかブラジルに育成施設を保有する。磐田、サンパウロ、アデレードユナイテッドと提携してる
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・ACL戦績 
2005年大会でJ2冠の横浜FMを破りベスト8入りも、優勝したアルイテハドに大敗。
以降6回連続GLで敗退しており、「もう恥だから出るな」と言われる始末。そろそろ結果出したい。

・監督
Mano Menezes(ブラジル)
元ブラジル代表監督、前監督クカに続きブラジル路線を継続。

・移籍
例によってブラジル色を徹底し、弱点の守備陣に王者コリンチャンスのCBジウを獲得。一方攻撃面で貢献も肝心の守備で難あったMFウルソ(Urso)を放出は致し方なしか。
一方生え抜きでレジェンド的存在だったFW韓鵬(HanPeng)の放出は衝撃。中国人選手は価格高騰もあり新戦力は昇格選手とレンタルバックの若手にとどまった。

・外国人
FW ジエゴ.タルデッリ(Diego Tardelli)ブラジル代表
2015コパアメリカで9番背負った現役セレソンだが、1年目は19試合6得点と正直がっかり
自信を招聘したクカ監督解任された今季が正念場。

MF モンティージョ(Walter Montillo)元アルゼンチン代表
ブラジルW杯予選でメッシと交代出場するなど6cap誇る名手、全所属はサントスなので彼もブラジルルート。
「コンカ以上」の期待を裏切ってる感あるが実力は確か、背番号10の活躍に注目。

MF ジュシレイ(Jucilei)元ブラジル代表・パレスチナ
アンジやUAEでプレイしブラジル代表歴ある選手だが、なぜかパレスチナ国籍保有のためお得なアジア枠。
ボランチが主だがCBにも対応、ジウとともに山東懸案の守備立てなおしを期待される。

DF ジウ(Gil)ブラジル代表
コリンチャンスから新加入のCB、代表歴5試合。DFリーダーとしては勿論、昨年5得点とセットプレーの得点源としても期待される。

*FW アロイジオ(Aloisio)ブラジル
加入3年目、昨年ACL登録外に発奮したか22ゴールでリーグ得点王。テクニックはないがその泥臭さと敢闘精神で信頼をつかんだ。しかし今年も予選では登録外に、前年リーグ得点王なのに・・ 


・その他注目選手
蒿俊閔(Hao Junmin) 
シャルケ04で内田篤人と同僚だった選手、といえば日本のファンも認識できるかと。山東では主にボランチで、昨年からキャプテンも務める。プレースキックと性格なパスワークで攻撃を牽引。代表の低調の原因に彼を招集しないことをあげるファンも多い。個人的に現役中国人No1プレーヤーと思う。

王永珀(Wang Yongpo)
生え抜きの攻撃的MF、「デブ」が渾名になる体格でスピード無いが、テクニックそこそこで得点力高いシャドウタイプ。

王大雷(Wang Dalei)
代表正GK,アジアカップでボールボーイにアドバイス求めたことで話題に。2004年U16アジアユース優勝&MVP,2005U17ワールドユースベスト8メンバーで10代から代表招集された有望株。足踏みしたが何とか大成しつつあり良かった。気性の荒さと髪型がネック。

高准翼(Gao Zhunyi)
カターレ富山、アビスパ福岡でプレーした有望なCBだが、昨夏山東に青田買いされてから公式戦出場未だなし。
今季は背番号6を得て、多少出番見込めるか。

−−−−−楊旭(Aloisio)

Tardelli−−Montillo−−−王永珀
(劉彬彬)
 −−−−Jucilei−蒿俊閔ーーーー

鄭铮-------Gil----戴琳--趙明剣(王彤)

--------------王大雷

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posted by ZZ at 02:23| Comment(1) | 中超リーグ・ACL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月04日

高洪波、代表監督復帰

2月3日 中国足球協会は高洪波(Gao Hongbo)の代表監督就任を発表。
2009~2011年にも監督を務めており、その時以来の復帰。
3月末のW杯予選(VSモルディブ、カタール)の指揮を執る。

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協会の発表には「継続して監督探しを続ける」との記載があったが、
一部報道では「臨時監督ではない」と協会関係者が否定。

筆者の推測では、結果次第。最終予選行ければ大金叩いて有名外人監督を招聘し
敗退時は、安価で自国を良く知り若手抜擢も積極的な高洪波を長期的にやらせると推測。


5年前、高洪波を解任しアジア2次予選直前でカマーチョを招聘したが
結果は散々。就任後3ヶ月でW杯予選敗退決定し、残りの時間は親善試合だけのために
彼に大金を払っていた。解任時も多額の違約金発生した。
その反省を生かした・・?と信じたい。

まあその反省を生かして、高洪波が戻ってきたとしたら皮肉ではある。

個人的には大歓迎だし、もっとも現実的な選択肢と思う。世論も概ね同様。
やはり前任期間の記憶、韓国に3-0で勝利し、W杯直前でベストメンバーのフランスにも勝利した。
近年の監督で最高の勝率60%,FIFAランク69位まで上昇した。
また李偉鋒,鄭智を排除して,2部にいた張琳芃、楊旭、于漢超、曽誠ら現在の主軸をデビューさせた。

また前述の2011年の解任劇は事あるたびに批判されており、5年越しで「リベンジ」の機会が与えられたのが嬉しい。


あとは、事前に「本命ジーコ」との報道があり、それが避けられたことに安心。。
posted by ZZ at 10:16| Comment(2) | ナショナルチーム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする