2017年08月17日

パウリーニョ、バルセロナ移籍

■パウリーニョ、バルセロナ移籍

paulinhoobrigado.jpg

広州恒大のパウリーニョ(Paulinho)が噂通りスペイン・FCバルセロナへ移籍。
8/13の河南戦を前にチームメイトに別れを告げ、バルセロナ入り。翌14日バルセロナ、恒大双方オフィシャル発表。
WeChat Image_20170817125815.jpgWeChat Image_20170817125820.jpg
1988年生まれのパウリーニョは2015年夏にトットナムから加入、ブラジル代表で師事したスコラ―リ監督のもとで以降公式戦95試合28得点5アシストを記録。
同年のACL制覇、中超連覇などに大きく貢献。
ボランチながら攻守に活躍、ゴール前で相手のチャンスを潰した次のシーンでは相手ゴールを陥れる。
2015ACL柏戦の強烈FKや,今年は鹿島との2戦で2得点などJのファンにも印象強いだろう。
また怪我や出場停止は皆無、2016年はリーグ戦全試合先発出場した鉄人。

かつ中超在籍中にブラジル代表に復帰、W杯予選ウルグアイ戦ではハットトリック達成するなど
レナト・アウグスト(北京国安)らと共に【中国にいてもセレソンに定着】した点でも画期的。

金額面のメリット

移籍金4000万€(51億円)は破格、恒大としては勿論アジアのクラブが得る移籍金で歴代最高額とのこと。しかも売り先はあのバルセロナである
なお、年俸は700万→500万€にダウンした模様。
既知の通りネイマールのPSG移籍で収入があったことも関係あるだろう(バルサに彼が必要なのか?は当ブログの趣旨からとは関係ないのでノーコメント)

なお、パウリーニョはトットナムから加入時は1400万€と格安だったため、差益で+2600万€(33億円)を稼いだ。
彼以外にも恒大は、
ムリキ(アトレチコミネイロから350万$で加入⇨900万$でアルサッドに放出)+550万$(6億円)
エウケソン(ボタフォゴから520万€で加入⇨上海上港に1700万€で放出)+1180万€(15億円)
に続き、選手売却で利益を確保している。他の多くの選手では損しているけども・・

・バルセロナが中超の選手を獲得したこと

とにかくこの点で画期的、天下のバルサが即戦力として中国でプレーする選手を獲得したこと(まあ中国云々以前にブラジル代表レギュラーなんだけども)
これが画期的。つい先日鄭智や郜林と一緒にやってた選手がもうすぐメッシやスアレス、イニエスタとチームメイトになるのである。


・懸念
攻守に数人分の働きをして居た彼の離脱は戦力面の痛手、かつ移籍確定当日の河南戦で代役候補の黄博文が骨折して今期離脱。中盤センターは37歳鄭智に、若い廖力生、徐新の実質3人。ACL、リーグ、カップ戦控える恒大に暗雲立ち込める。
それでもパウリーニョを売った恒大の英断には拍手を送りたいし、代わりに出番増えるであろう廖力生、徐新がこのチャンスに躍進することを期待。


パウリーニョ、個人のパフォーマンスだけでなく、チームで勝ち取ったタイトル、去り際に大金を落とした点、セレソン定着、バルセロナ移籍により中国サッカーのステータスを上げた点
諸々鑑みてここ数年で【中超最高の外国人選手】と言ってもおかしくないだろう。
【中国産】のパウリーニョが、バルセロナまたはブラジル代表の一員としてより飛躍することを期待。

paulinhozc.jpg
posted by ZZ at 13:58| Comment(0) | 中超リーグ・ACL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月03日

2017夏移籍市場総括?

https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_Chinese_football_transfers_summer_2017

■2017年夏 中国移籍市場

結論として下記の「新政策」の影響で、過去数年とは日にならない静かな移籍市場となった

・選手獲得で一定額以上の移籍金発生した場合、協会に対して相応額「贅沢税」を収めねばならない
・試合における外国人出場枠4→3に削減、事実上のアジア枠撤廃
・U23枠の創設(1試合で先発・ベンチ最低1人ずつ)


特に1項目、中国人選手で移籍金が発生した移籍は裴帅(長春→権健)のみ、他は皆レンタルか自由移籍。
移籍金は「贅沢税」ギリギリの2000万人民元(3.3億円)、+若手選手の交換という形になったようたが
裴帅にしても1993生まれと若くU23代表歴あるが、10代からレギュラーでプレーしていた実力者
代表歴無いとはいえここ数年の高騰を思えば移籍金はその倍以上でも何ら違和感ない。

そして外国人選手、昨夏から年初にかけてだけでもフッキ(ゼニト→上港)オスカル(チェルシー→上港)テべス(ボカ→申花)
パト(サンパウロ→天津権健)ヴィツェル(ゼニト→天津権健)ミケル(チェルシー→天津億利)がやってきたが

この夏の大物はブンデスリーガ得点ランク3位のフランス人モデスト(Anthony Modesteケルン→権健)、カメルーン代表主将のムカンジョ(Benjamin Moukandjo ロリアン→江蘇)と実力者ながら地味な印象。噂されていたオーバメヤン、ジエゴ・コスタ、テリー、ルーニー、は実現しなかったが、先の新政策が無ければさらなる大物の移籍が実現していただろう。

かつモデストはレンタル、ムカンジョはフリーでの加入でともに移籍金はかかっていない。(モデストは2900万€の買取条項あり)明らかに「贅沢税」を逃れるための裏技である。

7月中旬時点で中超クラブが払った移籍金は総額2000万€未満(一部選手の移籍金不明なため)、昨年夏1.28億€を大きく下回る。
この夏最高額は前述モデストの570万€、昨年のフッキ(5580万€)の1割程度。
この夏中国で唯一派手に買い物した天津権健がこの夏に払った移籍金等は833万€で全世界78位、昨年までは上位を中国勢が席捲してた頃に比べればおとなしくなったのは間違いない。


また、「新政策」で出番を失った外国人選手の退団も進んだ。FC東京への復帰表明したチャンヒョンスは富力で絶対的主力だったが、彼も含めて多くのアジア枠選手が今年急激に出番を失った。同胞のホンジョンホ(江蘇)も崔竜洙監督辞任、インテルにレンタルされていたセインズベリーがレンタル復帰したことによりメンバー外になった。
河北華夏のエルナネスはユベントスから鳴り物入りで加入も適応できず、ジェルビーニョの復帰で登録外になりそのまま6試合1得点のまま夏で退団(サンパウロ)、天津権健も余剰?のブラジル人2人を放出している。

一方目立ったのは、U23枠を見据え欧州組(主にポルトガル下部)の若手中国人選手の国内帰還。広州恒大は3名を獲得している。
フィテッセ退団濃厚だった張玉寧にも恒大、権健などから相応額のオファーがあったようだ(結局WBA→ブレーメンへレンタル)

善悪はわからないが、協会が意図する「バブル抑制」「外国人削減」「自国の若手に出番を」は目的通り実現されてはいるかなと

正しい方向に向かっているのかもしれないけども、良くも悪くも近年のバブルによって中国のプロリーグは大きな注目を集めた。
リーグの放映権料は5年間で80億人民元に上った、しかし豪華外国人が削減されたリーグにそこまでの興行価値はあるのか?

リーグが、プロサッカーが崩壊しなければよいのだけども。
posted by ZZ at 22:23| Comment(0) | 中超リーグ・ACL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月23日

中超首位決戦、ゲストにCロナウド

2017.7.22@上海体育場

上海上港VS広州恒大の首位決戦に行って来た。

資金力、戦力などのみならず、試合前時点で恒大(勝ち点40)上港(39)で首位と2位、3位の天津権健(31)以下と差をつけておりこの両チームが優勝、準優勝を分け合うことは必至。かつ来月にはACL準々決勝でも対戦する。
まさに天王山の大一番




・・・のはずが、スペシャルゲストの到来で趣旨が変わった



クリスティアーノ・ロナウド
fullsizeoutput_13a7.jpeg

同日に上海市内のNIKEショップに出現しているので、NIKE関係のスポンサーイベントがメインかと
その影響からか、チケットも高騰。筆者は5日ほど前にネットで購入したが本来50元のチケットは売値180元に高騰していた
2017-07-23 12.02のイメージ.jpg

ここ数日の上海は異様な暑さで、この日も最高気温は40度超え。試合開始前のスタジアムも夕方ながら36度あり、蒸し風呂にいるような感覚に
緯度的にだいぶ南にある広州、香港は30度くらいなのに・・
筆者は長く東京で過ごしたが、湿度は東京が上だが気温は上海が上で、かつ上海は夜の湿気も高い分より辛い印象

2017-07-22 23.59のイメージ (3).jpg2017-07-22 23.59のイメージ (1).jpg

とりあえずスタジアム入り
2017-07-22 23.59のイメージ (2).jpg2017-07-22 23.59のイメージ.jpg2017-07-22 23.58のイメージ.jpg

ロナウドの件もあり、用心して試合開始1時間以上前に入ろうとタクシーに乗ったが交通規制がかかり途中下車。

試合前、選手入場前にロナウドの入場セレモニー。スタジアムは当然大歓声
2017-07-22 23.59のイメージ (11).jpg

ロナウド入場後、大きな垂れ幕が。
2017-07-23 11.55のイメージ.jpg

試合前にはポルトガル代表での恩師、恒大監督のスコラーリと抱擁
ピッチでは簡単な中国語で挨拶し、代表・レアル・マドリードで同僚だった上港のリカルド・カルバーリョ、恒大の張文サ(なぜ?)と記念撮影

e5cc-fyiiahy6868489.jpg

その後退散し、試合終了前に早めに退散してようで試合後も出待ちの混乱はなかった模様。

両チームのメンバー
2017-07-23 12.06のイメージ.jpg

上港はオスカル、傅歓が出場停止。
--------------Elkeson---------------
---武磊-------------------Hulk------
------Ahmedov-------張華晨--------
--------------蔡慧康--------------
張衛-----石柯------賀慣-----王燊超
-------------顔駿凌------------------

恒大は鄭智が出場停止(審判との握手拒否で4試合・・)代わりにパウリーニョがキャプテン
外国人は先発2人、ベンチにはアランと負傷から復帰したキムヨングォン。規則上一試合3名しか起用できないため
展開次第でどちらかを途中投入する意図か
--------------郜林---------------
---于漢超----Goulart-----温家宝----
------ Paulinho------黄博文--------
鄒正-----馮粛霆------梅方-----張琳芃
-------------顔駿凌------------------


前半は0-0,お互いチャンスはあったが決めきれず
U23枠の温家宝、張華晨は共に20分前後で交代。張華晨→林創益、温家宝→アラン(Alan)

後半試合が動く、51分カウンターからアランが先制点。
fullsizeoutput_13ad.jpeg

上港も58分同点、武磊のシュートは張琳芃に当たりゴールイン。1-1
fullsizeoutput_13ae.jpeg

69分恒大が勝ち越し、郜林のクロスに于漢超が合わせた。
fullsizeoutput_13ab.jpeg

しかし起点となったプレーは王燊超に対するファウル気味のプレー、そのまま失点に繋がったことで

上港サポーターは常用の合唱「We will rock you 」のrockをF***に変えて合唱をし始めた。
fullsizeoutput_138a.jpeg

72分上港はサイドバック張衛→FW呂文君を投入、中盤の林創益を右SBへ。その林創益も82分に負傷すると于海を投入し上港は3バックに
それが功を奏して85分に上港同点。フッキが右サイドに振ると武磊が流し込んで2−2

fullsizeoutput_13ac.jpeg

その後恒大は劉健を投入し守備を固めるが、ロスタイム直前にエウケソンの突破を許し馮粛霆が止めるも、このプレーは一発退場でもおかしくなかった。これで得たFK、フッキの シュートは枠外。今日は彼の日ではなかったか
そのまま2−2で終了

試合後、選手バス出口を上港サポーターが取り囲み、主審や恒大選手に対し罵詈雑言を浴びせていた。
2017-07-22 23.59のイメージ (9).jpg

確かに于漢超の得点前のプレー、終了間際のエウケソンに対するファウルなど主審に疑問はあったが
2-2のドローはアウェイの恒大はもちろん、上港としてももなんとか凌いだ感がある。全体的にアウェイの恒大が支配率、シュート数も上回っていたしどこか余裕を感じた。少なくとも勝ち点差4→1でしのいだが
上港は昇格後対恒大10試合で未だに勝利がない。来たるACL準々決勝に向けて苦手意識払拭したいところだったが

fullsizeoutput_13a9.jpeg
fullsizeoutput_138c.jpeg
MOMは2得点の武磊、今期リーグ戦12点目。純粋なFWではないが過去5年連続二桁得点で中国人選手得点王、かつ上港ではフッキ、エウケソン、かつてはコンカ、ギャン、ヒュセンといった協力外人FWがいながら毎年トップスコアラーになっており、すでに上港の象徴的な存在になっている。07年李金羽以来の国産得点王を期待したい。
それ以上に代表でもっと頑張って欲しいなあと・・

d29e-fyiiahy6868182.jpgfullsizeoutput_13af.jpeg
posted by ZZ at 13:48| Comment(0) | 中超リーグ・ACL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする