2017年07月04日

■張玉寧、5大リーグ進出。ブレーメンへレンタル移籍

■張玉寧、5大リーグ進出。ブレーメンへレンタル移籍

7月3日、フィテッセに所属する張玉寧(Zhang Yuning)のイングランド・ウェストブロムウィッチ(WBA)への完全移籍が発表された。契約期間は5年間で移籍金は不明。張は英国労働許可が取得できないため、2年間ドイツ・ヴェルダーブレーメンへレンタルで加入する。
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中国人選手の5大リーグ選手は2015/16にスペイン・ラージョに在籍した張呈棟(Zhang Chendong)以来。
ブンデスリーガ一部は楊晨(Yang Chen、フランクフルト)邵佳一(Shao Jiayi、1860ミュンヘン、コットブス)蒿俊閔(Hao Junmin、シャルケ)張稀哲(Zhang Xizhe、ウォルフスブルク)以来5人目となる。

張玉寧は1997年生まれのCF、杭州緑城で18歳でデビューし、カップ戦1試合1得点。この時彼を抜擢した監督は、フィリップ・トルシエ。2015年夏にフィテッセに加入し16年2月にデビュー。16/17シーズンは背番号9を背負ったものの、元オランダ代表ファンフォスウィンケルの壁は厚く控えで1得点に終わったが、オランダカップ優勝を経験した。2シーズンでエールディビジ通算24試合3得点、中国人として初得点を記録している。

185CMの長身と強靭なフィジカルが武器で、筆者が現地観戦した昨年アジア最終予選ではイラン相手に先発出場、得点はなかったが10歳前後年上で屈強なイランCB相手に互角に渡り合うどころか、競合いでモンタゼリを負傷退場に追い込んだシーンは彼のフィジカルの強さを示している。一方でそれ以降は得点なく、テクニックやスピード面での不足も指摘される。
ブレーメンのCFにはドイツ代表のクルーゼ(Max Kruse)がおり、不動の彼からスタメン奪うのは現実的ではないが、控えはどっこいどっこいなので途中出場で出番積めればいいなと

U16,U20代表を経て2016年6月にはトリニダード・トバゴ戦でA代表デビューし2得点など、通算9試合2得点。アジア最終予選でも3試合に先発出場するなどアジア列強との真剣勝負を経験している。
2016年にはU20世代ながらU23のリオ五輪予選でも主力を務め、A代表にも定着した。勿論彼自身の資質や努力もあるが、外国人天国で国産ストライカーが枯渇している現状が彼を押し上げた側面もある。

またこの移籍は中国市場を意識している点も否めない。ウェストブロムウィッチは中国資本が入っており、深センや貴州などでサッカータウンの建設計画や、香港へのプレシーズン遠征を予定している。

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posted by ZZ at 00:20| Comment(2) | 国外組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月29日

【久々に欧州組】張玉寧、林良銘

■たまには欧州組特集

欧州クラブ所属の中国人選手、数は多いけど殆どはユースやBチーム。
そんな中から注目の2名をピックアップ


張玉寧(张玉宁 Zhang Yuning)1997.1.5 CF Vitesse(オランダ1部)
https://en.wikipedia.org/wiki/Zhang_Yuning_%28footballer,_born_1997%29
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浙江省出身、育成に定評ある地元の杭州緑城出身。同姓同名の元代表FW(1976生まれ)がいるのでユース時代から噂になった。
2015年フィリップ・トルシエによりトップチーム抜擢されカップ戦1試合出場し初得点記録。
ただ国内リーグは外人FWの壁を越えられず出場ないまま、昨年夏にオランダへ渡り、2月にトップチームデビュー。
15/16シーズンは8試合(2試合先発)2得点、短い出場時間で印象を残し今季から背番号9を背負う。
PSMではシャフタール・ドネツクから得点決めたり、太田宏介のアシストでゴールするなどスタメンいけそうだったが開幕直前にファンフォスウィンケル(元オランダ代表)加入によりサブに降格。開幕以来3試合連続途中出場しておりスーパーサブ的役割。

185cmの典型的CFでアジアユース予選ではフィジカルに長ける北朝鮮をも圧倒。U19代表のキャプテンでエースだが、国産CFが枯渇する国内の事情もあり1月のリオ五輪予選ではU23代表レギュラー勤め、6月にA代表デビュー&2得点、来るW杯最終予選でも出場が有望視されているまだに期待の新星。
16/17シーズンは所属クラブ/代表の最終予選/U19アジアユースの3面を抱えコンディションが心配だが、同世代で国内に残った選手より素材や機会に恵まれており、大成して欲しい。


林良銘(林良铭 Lin Liangming)1997.6.4 WG RealMadrid.Castilla(スペイン3部相当)
https://en.wikipedia.org/wiki/Lin_Liangming
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広東省出身、地元の広州富力で育ち、2015年夏に20万ユーロでレアル・マドリードと契約。
1年目はU19(Juvenil.A)でリーグ戦5得点記録、U19欧州CLにも出場した。活躍認められ今季は2軍相当のカスティージャに昇格。、
開幕から2戦連続ベンチいり、開幕戦では終了間際にデビューするとロスタイムにドミニカ代表ディアス(Sergio Díaz')の決勝点をアシストした。
前述のディアスはトップチームでリーガデビューしており、主戦場は左ウィングだが、攻撃的中盤にはノルウェーのウーデゴール(Martin Ødegaard)や監督の息子であるエンツォ・ジダン(Enzo)ら他にもライバル多いが
逆に言えばカスティージャで活躍すればディアスのようにトップ昇格の道も開ける。
河北華夏幸福が最近林に対して高額オファー提示したが、レアルマドリードは拒否。このニュースが彼への期待を物語る


2人の共通点としては、1997年生まれ。即ち今年のアジアユース〜2020東京五輪の該当世代となる。
中国のユース世代は2005年を最後にU17,U20とも世界大会出場出来ていない。五輪予選にいたってはロンドン世代は最終予選に進めず、リオ世代はGLで3連敗とボロボロ
この"東京五輪世代"は前述の2人含めメンバーの過半数が国外組。国内組でもザッケローニにより17歳でリーグ戦出場したFW单欢欢(北京国安)、ACL出場したFW胡靖航(上海上港)ら有望選手多く期待される。先輩たちの悪い例を見習わないよう成長してほしいもの
posted by ZZ at 13:19| Comment(0) | 国外組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月31日

張呈棟、中国人初のリーガ出場

2015/12/30 リーガエスパニョーラ第17節

ラージョ.バジェカーノがホームでアトレティコマドリードを迎えた一戦。
ベンチ入りした張呈棟(Zhang Chengdong)は0-0の81分から途中出場、リーグ戦デビューを果たす。

张呈栋Debut Atletico.jpg

Doradoと代わって3バックの左CBとして10分余りプレー、2度相手の攻撃を潰すなど短い時間でできることはできたが
皮肉にも張呈棟投入後にチームは2失点し、0-2で敗北。19位と降格圏に
強いて言えば1失点目は、もっと詰めれたかもしれないが、、 

-------------9Manucho---21JaviGuerra-------------
------------10Trashorras--21Jozabed---------------
14Hernandez---------------------19LassBangoura-----
---------------27DiegoLlorente----------------------
----5Dorado-----18ZeCastro----17Quini------------
--------------------25Yoel----------------

SUB 71'Lass→23Bebe 81’Dorado→16Zhang 89'Llorente→7Miku


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既にカップ戦(コパデルレイ)で2試合先発出場していたが、リーグ戦は何度かベンチ入り止まり。

前節に退場したティト(Tito)、累積のナチョ(Nacho)とサイドバックのスタメン2人が出場停止だったのが
幸いだったが、逆に言えば彼らの復帰後は相変わらず厳しいだろうということ。
降格圏なので、冬のオフに補強をすることは間違いないだろう。
張呈棟自身レンタル移籍のため、冬に北京国安復帰する可能性もある。
これが最初で最後、とならないといいが


夏の加入後154日後の出場は、リーガエスパニョーラ1部で中国人初出場(2部以下ならある)
1713日ぶりに中国人選手が欧州5大リーグ1部でプレー(2011年4月シャルケ時代の蒿俊閔以来)
中国サッカー界にとっても記念すべき出場となった。

既報の通り、張呈棟の移籍は所謂「スポンサー移籍」一部報道では監督パコ.へメスはクラブの決定に激怒したとのこと
そんな最悪の状態から、ベンチ入りし、カップ戦出場し、リーグ戦出場までできたのは
張呈棟自身の努力の成果であろう。

本来のポジションとは異なる左SBやCBで起用されるとは思わなかったが、
テクニックは弱点な分、強みであるフィジカルとマルチロールぶりをいかせたと思う。

張は試合後に微博(中国版SNS)で
「算是对自己这半年努力的最大回报!只有在逆境中修行,才能成为真正的强者!」
(この半年の努力へのご褒美だ、逆境の中での修行を経てのみ真の強者となる)

張呈棟だけでなく、他の中国人選手の欧州5大リーグ進出を期待したいが

年始にウォルフスブルグ加入した張稀哲は公式戦出場0で北京国安復帰した。
何度か本ブログで書いているが⑴代表クラスの実力者は移籍金が超高騰している⑵それでも移籍できれても、張呈棟のようなスポンサー移籍や、張稀哲のような厳しい競争にさらされる。
選手としても待遇も良く試合でれる中超名門を放棄して欧州行くのは勇気がいる決断だ。
最近では王上源、徐新、李源一(いずれも欧州→広州恒大へ)のように、欧州にいる若手選手もどんどん帰国している。

国内リーグ隆盛と、欧州組の活躍は両立難しいものなのか

posted by ZZ at 20:50| Comment(0) | 国外組 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする